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高校一年の春。
第一志望の高校に受かった私、長谷川 美菜（はせがわ みな）はこれから始まる高校生活に期待と不安が入り混じっていた。
私と同じ、一年一組クラスには中学からの親友、蒼井 由香（あおい ゆか）がいた。
授業が始まった初日。
昼休みになると由香が私に話しかけてきた。
「ねぇ、美菜。一緒にお昼食べよ」
「うん、いいよ」
私の向いの席に由香が座って、一緒にお弁当を食べた。
「なんだか授業緊張するね」
由香が私にそう話しかけてきた。
「うん。ちゃんとついていけるかな」
「美菜は大丈夫だよ。中学の時、私より成績良かったじゃん」
「そんなことないよ。ていうか、私たち同じ高校に受かってる時点で同じレベルじゃん」
「そっかぁ、そうだよね」
学校が終わって由香は中学の時から付き合っている隣のクラスの阿部 祐樹（あべ ゆうき）と一緒に帰っていった。
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