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彼氏か…いいなぁ。
私はそう思いながら一人で下駄箱で靴を履き替えていると、後ろから男の子が話しかけてきた。
「ねぇ、一人で帰るの?」
振り返るとそこにいたのは同じクラスの……だけど名前が出てこない。
「うん…たしか同じクラスの」
「そう俺、佐伯 亮(さえき りょう)」
「あっ、佐伯くんね」
「あのさ、友達先帰っちゃって…もし良かったらさ、一緒に帰らない?」
「えっ、一緒に?いいけど…」
偶然にも途中まで同じ帰り道で、一緒に帰った。
「じゃあ私、駅あっちだからこれで」
「うん、じゃあね長谷川さん」
電車に乗って家に着いた。
冷静になるとなんであんなモテそうな男の子が私なんかに帰ろうって言ってきたのだろうか…そう思った。
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