狂犬の奴隷

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「………は?はぁ!?それ私の…ッ」 「オレんだ。オレがオレのモノって決めたから」 「………ッ!?」 そんな子供みたいなメチャクチャなことを、こんなにもドヤ顔で言い放った人は見たことがない。 「なんで私にいじわるするのっ!?私あなたになにか悪いことし…」 「アァ!?」 一言で話をぶった切られた。眼光の鋭さ二割増し。 「す、………すみませ……ん」 優香は思わず謝っていた。 「黙っていうこときけ。オレのモノになれっつったろ」 血の気がどっと引く。きのうあれは冗談じゃなかったの!?どういう意味! 「それは、つまり…………?」 「オレが呼んだら飛んでこい。言うことはなんでも聞け。口答えすんな。あと他のヤツと口を……」 「つまり奴隷……っ?」 話の途中で優香は立ち上がった。ショックで足首の痛みなんかどこかへ飛んでいた。
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