７、図書館

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　その家では、エリックと呼ばれている。

　はるか昔に死んだはずの僕は、ここに住む男の子の友達となるため、あの世から連れて来られたそうだ。

　どうして僕だったのかは、分からない。
　ここに来る前の事は、ほとんど覚えていない。

　ただ、僕には、新しい人生と全てを与えてくれた彼が主で、主が全てだ。

　主なしでは生きているふりなどできない、ただの死者だとしても。