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   ダイニングには、3人分の昼食と、小皿に同じものが少し。  宙の姉はもう済ませたようだ。 「ちゅっちゅるー!です!」 「ひやしちゅうか、だよ」 「お前何で知ってんだ」 「刃が言ったんだよ。きのうの、その前のきのうもいっしょだった」 「ん?あ。そりゃ気のせいだ。昨日は」 「ほしこ、うろんすきです」 「きのうはうどん!」 「うるせー麺類ラクなんだよ。ハイごあいさつ!」  いただきますの声で、賑やかさがおさまる。  やれやれと彼女も座るが、宙と星子がスープをはね散らかして食べはじめたのを見て、息を吐いた。 「今日も、食ったらシャワーだな」 「おふろプール!」 「ぷーる!」 「シャワーだっつってんだろ」    きっと自分に回ってくる仕事だ。  何か言われる前に、そっと箸を持った。  
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