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異世界や魔法への憧れは尽きない。 それはなぜか。 モバイルなどで検索すると、この地球上の全てが見えるからだ。 見えたものには興味がないという者も多いことだろう。 オレはこれといった特徴もなく、ごくありふれた府立高校に通う男子で、 彼女いない暦16年だ。 そしてオレは唐突だが当然のごとく異世界が大好きだ。 そして、特別な能力。 きっと誰だって求めることだろう。 だがよく考えると… 『異世界や魔法を求めるってことは、  今のリアルに満足しとらんってことなんじゃね?』 などとしみじみ思う。 満足している人がどれほどいるのか聞いてみたいところだ。 保守的な考えの者も多いので、意外に多かったりするのかもしれない。 「…おい、今日のはオレとしては無いなぁー…」 と親父がオレに向かってぼやいた。 「あら。  私は好きだわっ!  …これって夫婦の危機かしら…」 と母さんが少し親父を睨んでいう。 できれば、最愛の息子の前でそんな話をしてもらいたくはないのだが、 これも好みということだろう。 実はオレにはあったのだ。 だが、これはどうだろうとよく思う。 「おじさん、こんちはぁー」 おじさんとは父の兄で風呂屋を経営している。     
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