0人が本棚に入れています
本棚に追加
異世界や魔法への憧れは尽きない。
それはなぜか。
モバイルなどで検索すると、この地球上の全てが見えるからだ。
見えたものには興味がないという者も多いことだろう。
オレはこれといった特徴もなく、ごくありふれた府立高校に通う男子で、
彼女いない暦16年だ。
そしてオレは唐突だが当然のごとく異世界が大好きだ。
そして、特別な能力。
きっと誰だって求めることだろう。
だがよく考えると…
『異世界や魔法を求めるってことは、
今のリアルに満足しとらんってことなんじゃね?』
などとしみじみ思う。
満足している人がどれほどいるのか聞いてみたいところだ。
保守的な考えの者も多いので、意外に多かったりするのかもしれない。
「…おい、今日のはオレとしては無いなぁー…」
と親父がオレに向かってぼやいた。
「あら。
私は好きだわっ!
…これって夫婦の危機かしら…」
と母さんが少し親父を睨んでいう。
できれば、最愛の息子の前でそんな話をしてもらいたくはないのだが、
これも好みということだろう。
実はオレにはあったのだ。
だが、これはどうだろうとよく思う。
「おじさん、こんちはぁー」
おじさんとは父の兄で風呂屋を経営している。
最初のコメントを投稿しよう!