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君は、時々、寝込むようになっていた。
辛そうに、何度も何度も、むせては、
トイレに駆け込んでいた。
君を見ているのが、辛くなってくる。
レインって、僕の名前を呼びながら
何度も、ごめんと、呟く君の顔に
顔を寄せて、大丈夫だよ。って、顔を舐めた。
見るからに、君の容態は、悪くなっている。
メガネが、頻繁に、来るようになって
病院に行けよ。と何度も言っていたけど
君は、レインのそばにいたいから、と断っていた。
暑いだけの夏も、過ぎて、庭の緑も、オレンジに変わりゆく秋も深まっていき、やがて、寒い冬が訪れて、雪も降ってきていて、雪解けも進み、春が訪れる頃
もうすぐ、暖かい春がやってくる。
外も暖かくなってきて、君が、珍しく縁側で日向ぼっこしながら、
レイン今までありがとう。僕は、幸せだったよ。
レインに会えて、1人じゃ無くなった。楽しいことばかりだった。ありがとうね。
君の隣で、君の顔を見ていた。
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