第1章

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銀河南西域をパトロール中、パトロール艇の位置確認レーダーにノイズが入る事に気が付く。 ここら辺の宙域を管轄しているのは猫、あ、違った、コネ星人だ。 私はコネ星に機首を向け超空間ワープを実地、超空間から離脱して眼下を見る。 森林地帯の緑と乾燥地帯の黄色で斑模様の、惑星コネが見えた。 黄色い乾燥地帯にある星都キャットシティに向けて降下しながら、キャットシティの宙港の官制に向けて無線通信を行う。 「こちらは銀河帝国パトロール隊だ、着陸したいので許可を求める」 「こちらキャットシティ第一宙港です……、了解しました……、そのまま進入してください……」 「それから、宙域航行管理の責任者と面会したいので、手配をお願いしたい」 「了解しました……」 宙港からの電波に誘導されて宙港の一角に着陸。 装備を点検して翻訳機のスイッチを入れる。 宙港の管制官など上級公務員は帝国公用語を話せるが、一般市民は話せない者が多い。 ある事情によるトラブル防止の為、コネ星では翻訳機のスイッチを入れっぱなしにしておくのが常識になっていた。 操縦席から出て、迎えに来たオープンタイプの無人自動車に乗車する。
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