第1章

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無人自動車は私が乗車すると自動的に走り出した。 宙港を出て官庁街に向けて街の中を走る。 翻訳機は道の両側にいるコネ星人とそれ以外のものの言葉を、全て翻訳した。 「なでて、なでて、あそんで、あそんで」 「お腹空いたのかニャー?」 「また生まれたニャー、3匹もいるニャー、捨ててくるニャー」 「ママ! ママ! どこ? こわい、こわい」 「ママ! こわいよーー」 「おなかすいたよーーママ、ママ」 「いたい、いたい、たすけて、たすけて」 「面白いニャー、殴ると泣くニャー」 「ニャーハハハハ、僕にもやらせてニャー、尻尾や耳を切り落としてみるニャー」 「燃やすのも面白いかもニャー」 「この子可愛いニャー、買って欲しいニャー」 「家に1匹いるニャー、2匹は飼えないニャー」 「あれ捨てるニャー、でニャー、こっち買って欲しいニャー」 「退けニャー」 「いたい! けらないで」 「ごはん! ごはん!」 「邪魔ニャー、あっち行ってろニャー」 翻訳機がコネ星人以外の声も拾ってしまう為、煩くて仕方がない。
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