第7話

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神崎さんと総司さんが凪沙さんに手を焼いている頃、わたしはそうとは知らず家まで続く 木々に囲まれた細道を車で走らせていた。 そして私は神崎さんと別れてから 一人になると、ふと言い知れぬ寂しさを感じていた。 おかしいな... 今まで一人で住んでても寂しいなんて 感じたことなかったのに... 早く神崎さんに会いたいと思ってしまう... 一日一緒にいただけで こんな気持ちになってしまうんだったら 絵が完成するまで一緒に暮らしてしまったら 私は神崎さんと離れることはできるのだろうか... 私は神崎さんに早く会いたい気持ちと 不安な気持ちの両方にさいなまれていた。
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