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「ねえ! かよこってば!!」
キャンバスに向って絵を描いていたは
いきなり聞こえてきた声にビクッと肩を震わせた。
自分一人だけしかいないと思っていた部屋の中から人の声が聞こえてきたからだ。
その声のする方へ振り返えると
そこには見知ったメグの姿があった。
「もぉ。 メグ、ビックリさせないでよ」
私はキュッと締まった心臓を落ち着かせるように自分の胸に手を当てた。
「だって、何度もドア叩いてるのに
かよ子ぜんぜん出てこないんだもん」
メグは呆れたように肩をすくめた。
彼女は大野恵(おおのめぐみ)。
オレンジ色のショートヘアに
小麦色に日焼けした肌、向日葵が咲いたような笑う
とても魅力的な女の子だ。
元気で明るくて男勝り、周りは皆、口を揃えてメグの性格をそう言うが、
だけどほんとはとても涙もろくて優しい子なのを私は知っている。
性格は正反対な私たちだけど私のたった一人の
心許せる大切な親友だ...
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