第1章 出会い

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『猫をかんぶくろに押し込んで…』 などという唄があるけれど、実際に『そんな事』があるんだねぇ 私や妹にはそんなに優しくない祖母だったが、拾ってきた『子猫』をぬるま湯に付けて優しく洗いタオルで拭いて乾いたバスタオルにくるんで炬燵に座ると、子猫を撫でた。 拾ってきた子猫は背中が茶色でお腹は白い色をしていた。 産まれつきなのか、男子に蹴られた為なのか、子猫のしっぽは『鍵』の様に曲がっていた。 祖母は嬉しそうに、子猫にミルクを哺乳瓶で飲ませたりし始めた。 少し前に飼っていた『メス猫』が『天国』へ帰って行っていた。 しっぽ以外は、その猫そっくりだった。 名前もその猫の名前…『タマ』を引き継いで『タマ』と名付けられた。
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