3 琉加

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普段、一人暮らしをしている家から実家までは バイクで40分くらいの距離。 同じ市内だし、オレは 用もなく よく帰る。 ジェイドが こっちに来てからは、ジェイドもよく帰る。 「あのチキンは 琉地に持って行かれたぜ」 「でも 僕の家でアクアパッツァを作った時も ピザを取ってたじゃないか」 「うん、まあな」 ジェイドは 軽くため息をついて 「ハーゲンティのせいなんじゃないか?」と 軽くオレを睨んだ。 「へ? ハティのせいって?」 「...ハティって、ハーゲンティのことか?」 「そ。ハーゲンティ って長いじゃん」 ジェイドは またため息をついた。 「その、ハティは魔神だ。 一緒にいて 何も影響がない訳がない」 それは... うーん、どうなんだろ。 四六時中 一緒にいる訳じゃねーしなぁ。 たいてい頼まれた本とかを渡して 後は 勝手にハティが使いたい時に、書斎やリビングを使ってる感じだ。 書斎に関しては もうハティの部屋とも言えるかもしれんけど、オレは むしろジェイドとばっかりいるし。
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