第一章

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ヤクザの若頭であり、金融会社AcZの常務取締役の俺が「第一回うむさんエイサー大会」に出るから、会社を3日間休みますとはなかなか言い出せず、常務である職権を利用し、「今は言えないが、大きな商談をしてくる」と社長である梅華組の組長と、社員で組員である部下達に伝え会社を休んだ。 金を稼いでいる俺に対しては、組長は何も言わないが、今回の「大きな商談」については会社の利益になる事が何もないのだから、後々ばれたときには何を言われるかわからない。組長はヤクザとは思えないほど「いい人」で、いまだに、なぜこの仕事をしているのかわからない。
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