第一章

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俺は、大学に入学して一人暮らしを始めてから、沖縄料理専門店でアルバイトを始めた。この店は夜だけの営業で夜中の2時まで営業いたが、最終まではバイトに入らずにいつも12時頃に上がり終電で帰っていた。 この店でのアルバイトはウエイターだけではなく、沖縄の伝統芸能の一つであるエイサーを客に見せるというパフォーマンスを行っていて、東京生まれ東京育ちの俺でさえも練習をして、客にエイサーを披露していた。 はじめは、踊ったこともないせいで、恥ずかしい気持ちと、あの足の動きが難しくアルバイトを変えようかと思ったが、ある時、泡盛をコップ一杯飲んでから踊ったときに、あまりの楽しさで、エイサーの素晴らしさにハマってしまったのである。
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