影が薄い少女が恋をした

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 明るくノイスの机の前に座り込んだ。 「ど・・・どなたですか?」  急に現れたルサージュにとまどっていた。 「俺、ルサージュ、隣のクラス。君、頭いいんだってね。俺と一緒に勉強しない?わからないところが多くてさ・・・」 「べ・・・べつにかまわないですけど、邪魔だけはしないでくださいね。受験勉強したいので。」 「で、どこの大学に行くの?まさかロンバーグとか?」  冗談のつもりで言ったルサージュにノイスは頷いた。 「まじっ!あそこ、めっちゃ偏差値高いよ。俺にはむりだよ~」  学校は、学園祭の時期となった。しかし、ノイスは影の暗さゆえイベントには誘われなかった。  そんなある日、久々にノイスの前にルサージュが現れた。そして一枚の紙を渡し、 「おれ、バンドやっているんだ。学際でも歌うから、来てよ。気が乗らなくても最後の曲だけでも聞きにきて。かならずだぞ。」  そういって、ルサージュは去って行った。ノイスの目の前には一枚の紙があった。ルサージュのバンドの日程表らしい。 「そんな時間ないのに・・・」そう思いながらノイスは息抜きに行ってみようかと考えていた。     
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