7/19
前へ
/233ページ
次へ
 いつものルナなら客の乱暴な行為を決して許さない。だが今は、髪を引っ張られる痛みさえ気持ちいい。 「お願い、早くいれて。中に、ください」  壊れるまで抱いて欲しい。  卑猥な言葉を繰り返しながら涙を浮かべて懇願すれば、客は満足したように笑いながらルナの蕾を貫いた。 「ああっ」  待ち望んだ奥を穿つ熱にルナは悦び、声を上げた。すでに濡れそぼっていた秘所は熱棒を容易く最奥まで飲み込む。粘膜を擦られる感触に身体が震え、もっともっとと貪欲に収縮を繰り返す。  足りない。まだ足りない。 「はげしく、突いて。奥、いっぱいにして」 「いいね、発情Ω。最高の雌だよ」  そうだ。発情したΩは野生の獣と同じだ。だから、あんたもただの雄に堕ちろ。  愉悦に満ちた笑みを浮かべると、ルナから放たれるフェロモンの香りが濃さを増した。  ルナが意識を保ったのは、ここまでだった。
/233ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1299人が本棚に入れています
本棚に追加