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 緩く開いたままの蕾からは客の精液をすべて押し流すほどの愛液が溢れて止まらない。熱くて熱くて、もうおかしくなる。 「足りない。だから……」 「ここじゃ抱かない。何度も言わせるな」  そう言うと黒崎はシャワールームから大きなバスタオルを一枚取ってきてルナの身体を包んだ。 「他のスタッフは帰らせてる。裏に車を停めてあるから、そこまで耐えろ」 「キス……、キスして……そしたら、頑張る」  言い終わるより早く、抱き上げて口を塞がれた。 「んっ、くふ……は、あ……」  すぐに熱い舌が入り込み、口腔を蹂躙される。柔らかい舌が絡め合う感触が気持ちよくて、もっとと黒崎の大きな身体に縋り付く。 (甘い……もっと、もっと欲しい)  流れ込んでくる黒崎の唾液が甘露のようだ。溢れるのが勿体なくて、何度も喉をならして飲み込む。  また大量の愛液が溢れて、屹立もキスだけで射精しそうなほど反り返って震えている。もうイきそうだと脚が震えると、キスを止められた。 「な、んで……」 「キスしたら我慢するんだろ。家まで耐えろ。そこで好きなだけ抱いてやる」  悔しい悔しい。どうして黒崎はこれだけフェロモンの香りが満ちている部屋でも正気を保てていられるのか。  もっとおかしくなって、自分を壊すほど抱いて欲しいのに。     
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