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 車の中でも信号で止まる度に何度もキスをした。  耐えきれず自分で屹立に触れようとすると、「ステイ」とまたコマンドで制され、もう身体の中が煮えるように苦しかった。  だから、家に入った時にはもう限界を超えていた。  玄関のドアが閉まると同時に黒崎の身体を力づくで押し倒し、その上に跨る。 「くろさ、きさん……」 「ベッドまでは、もう無理か。よく頑張ったな」  大きな手でルナの頭を撫でながら、黒崎はボトムの前を自ら寛げた。下着の上からでも形が分かるほど膨張した熱を見て、ルナの口から熱い息が漏れる。 「くろさ、き、さん……」 「慎だ。呼べ、朔」 「じ、ん……、慎」 「いい子だ」  家で行為をする時だけは、仕事の関係ではなく、慎と朔として抱き合う。  店のスタッフとは決して性交を行わないと決めている黒崎が、自分のためだけに曲げてくれたルール。  下着の中から黒崎の屹立を出すと、ルナーー朔ーーは躊躇うことなく一気に自分の中へと受け入れた。 「あ、ああっ……」  待ちわびた感覚にすぐに視界か明滅する。 「挿れただけでイったか」     
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