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緩く勃ったままの先端から、白い精液がとろとろと溢れた。射精ほどの勢いはないが、太腿と内壁がビクビクと痙攣し声があがる。
何度経験してもドライでイクのは怖い。自分の身体なのに自分の意思で動かせないような、どこかに飛んでいって戻って来られないような感覚に襲われる。
怖い、と黒崎に抱きつくと、彼はグッと身体を起こした。
「やっ、やだ……、抜かないで……」
「抜けねえよ」
分かるだろ、と対面座位の体勢で最奥を穿たれた。
声も出せず仰け反ると、すぐに激しく抽挿に揺さぶられる。
抜かない、抜けない。
Ωの中に射精するまでは、αの性器の根元にある節が膨らみ、抜けることを許さない。
「じ、ん……、慎、おくに、かけて……いっぱい……」
「分かってる」
黒崎の額にも汗が浮かび、髪が張り付いている。
激しい律動に揺さぶられながら、朔は涙を浮かべながら叫んだ。
「また、出ちゃう……イク…っ」
全身が痙攣するほどの激しい絶頂に身体を支えられず、黒崎の身体に倒れ込む。朔の華奢な身体を抱きとめながら、黒崎の熱が身体の奥で膨らみ、弾けた。
「あ……ああ……」
叩き込まれるように大量の精が奥へと注がれ、その熱さに息が漏れる。
長い射精を身体の中で直接感じ、朔はうっとりと目を細めた。
「少しは落ち着いたか?」
「慎……」
「まだ意識はあるか」
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