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 Ω風俗店『クルクス』。  男女合わせて15名のΩが客にサービスを行う、という風俗店。ここでルナが仕事をはじめてからもう五年が経った。  同じような風俗店はこの周辺だけで10店舗以上存在する。そのうちの6店舗は黒崎がオーナーで、クルクスはその中の1店舗。  だが、本物のΩがいるなんてスタッフも客も誰一人として思っていない。  Ωの人口は全人口の0.01%以下といわれている。そうそう本物のΩ会える機会なんかない。  Ωとのセックスを楽しむ。その雰囲気を求めて客が来て、スタッフは衣装のように首輪を身につけΩを演じる。  クルクスのオプションAとは発情期Ωとのプレイのこと。  スタッフは擬似発情期を体験できる発情誘発剤を飲み、客にサービスする。オプション価格は1回5万。決して安い価格ではない。通常のプレイ料金と合わせれば10万近い金額になる。  本物のΩではないと思いながら、なぜそのようセックスをしたがるのか。
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