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(熱い……熱い熱い……)  呼吸がどんどん荒くなり、下着の中が苦しい。  服に擦れるだけでじんと疼くほど乳首は硬く尖り、ほんの僅かな刺激にも愛液が増して尻の蕾が濡れるのが分かる。  こんなに早く発情するなんて思ってなかった。壁の時計を確認すれば、時間はまだ21時5分。あと50分以上もある。 (シャワーは、絶対。守らないと、黒崎さんに怒られる)  クルクスは風営法遵守はもちろん、店独自のルールも厳しいクリーンな店だ。  衛生面から、プレイの最初と最後の10分は必ずシャワーを浴び、客もスタッフもイソジンでうがいをしなければいけない。ルール違反は客には罰金と立ち入り禁止、スタッフは減給もしくはクビという厳しい罰則がある。  でももうすでに限界が近い。  触りたい。触ってほしい。中に挿れて欲しい。  要求ばかりが頭の中に渦巻いていると、内線が鳴った。  ベッドの上を這うように移動し枕元の受話器を取ると、黒崎の声がする。 「予約時間より早く客が来たが、どうする」 「入れて!」  黒崎の言葉を遮るように叫んだ。 「俺、先に、シャワー、入るから、客にもそう言って、鍵、黒崎さんが閉めて」     
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