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 あがる呼吸を必死に抑えながら途切れ途切れに言うと、状況を察してくれた黒崎は「分かった」と短く言って内線を切った。  受話器を置くなり、ルナは破るような勢いで服を脱ぎ捨てシャワールームに飛び込む。 (早く早く早く)  今にも焼き切れそうな理性で自分の身体を手早く洗いうがいをする。勢いよくシャワーを浴びているのに、その水流でも洗い流せないほどの愛液が股を濡らす。 (欲しい。苦しい……我慢、できない)  耐えきれず先端から蜜を垂らす屹立に手を伸ばした時、部屋のドアが開いた。 「ルナ。谷崎様をお連れした」  黒崎の声がしてルナは身体を拭くことなく、裸のままシャワールームを出た。濡れる床を見て黒崎が眉を顰めたが、そんなこともうどうだっていい。  黒崎と客。二人の男にフラフラと近づき、ルナは客の男の腕を掴んだ。 「待ってた。早く」 「ル、ルナ」  黒崎の腕を掴むのを我慢するだけの理性が残っていてよかった。  裸で、しかも勃起しているルナの姿に動揺する客の反応を無視して、客の服を脱がせる。 「谷崎様。ご覧の通り、ルナはすでに発情しています。ルールを守り、ご存分にお楽しみください」  ルールを守り、の部分で口調を強めたのはルナにも聞かせるためだろう。分かってるからこそ、ルナは客の服を脱がせ、シャワールームへと引っ張りこんだ。     
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