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(ええと……十七時に駅前の……)
「木下も行くんだ」
声を掛けられ振り返れば、そこには林田が立っていた。
「うん」
林田も私の同期で十四年組。森田くんと違って声が大きくて煩くてお調子者だ。同期だから良く比べられる二人だけど、木が一本抜けてる分、林田の方が抜けてるっていうのが周囲の統一見解。できる人と同期っていうのは本当に辛い。林田本人はそんなの気にしてないみたいだけれど。
「俺、K社担当したこと無いから分かんねぇけど、イケメンが多いの?」
「さあ? 見たことないわ」
「可愛い子は?」
私はじとりと半眼になる。
「安心しなさいよ。きっとみんな森田くん狙いだから」
林田は唇をへの字に曲げ、手に持っていたスマホを胸ポケットに仕舞った。そして腰に手を当て視線を落とす。
「そんなの分かってるよ。なんでそこまで森田が良いかなあ」
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