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言われた言葉が一瞬理解できなかった。え、お邪魔? どこに? お宅? つまり、家?
「七時には店閉めれますしー。ダメですかぁ?」
毎週一時間ほどの世間話をすること二カ月強。友人でいえばかなり親しい関係といってもいいだろう。それこそ、家に招くのは不自然ではないほどに。だが佐古田はこの店員と友人になったつもりはない。ない、が。どうだろう。彼が家に来たところで何か不都合はあるだろうか。いや、むしろ佐古田にとって悪い話ではない。ついでに飼育環境やらを見てもらって、愛犬に関するアドバイスをもらう機会でもある。佐古田は彼の提案を快諾した
閉店作業が終わるまで、もうすぐ売れてしまうというなんとかドワーフという名前のウサギと散々戯れながら待ち、桐乃をともなって車へ乗り込む。左ハンドルが珍しいのかどこかそわそわとしている様子がいつもの飄々とした態度と違いすぎて、少しだけ笑みがもれた。
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