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美容師にある噂の最低3年、長くて5?7年は下積みとしてアシスタントと言われているのは事実である。
各項目の練習メニューには卒業検定が存在し、お客様に代金を頂くに辺り、サービスとして提供できない技術では一人前として認められない為、卒業検定をクリアするまで年月がかかるのだ。
大きく分けて、最初の練習はシャンプー練習、そして…カラー、パーマ、カットと続いて行く。
今日、神鳥 切はのシャンプーの卒業検定である。
その審査する検定員は…
「お湯加減いかがですかー?」
「大丈夫でーす!」
「はーい。…それにしても本当に髪長いねー。」
「本当にごめん!本当にごめん!」
「そういう意味では無いのだけれども…なんか…ごめん。」
鷹柱 為心が今日の検定員であった。
シャンプー検定を始める前、神鳥 切は鷹柱 為心がヘアーアレンジしていた髪を解いた時、唖然とした。
髪の長さが胸下、後ろを向けば腰までのロングヘアーを目の当たりにし、思う。
『あ、…今日卒業できないかなぁ…。』
シャンプーには指ぬきという技術が存在する。
ロングヘアーの場合、最初から最後までその工程を行わなければ、絡まり、解けなくなってしまい、酷ければ、髪を切らざる終えなくなってしまう。
神鳥 切はまだ指ぬきを覚えたてであった…。
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