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神鳥 切はここ最近ウィッグを相手に指ぬきの練習を欠かさずやり続けた甲斐があり鷹柱 為心のロングヘアーもクリアできた事に喜んだ。のだが…
「為心も自分の練習あるのにごめんね!俺のシャンプーに付き合ってくれて本当にありがとうね!」
「気にしないで!仕事には必要な事だからさ!」
「そだね!……そういえば…為心は技術検定はどこまで進んでるの?」
「ん?私?……もうカット入ってるよー♪」
「…。」
『…え?…それ…進み過ぎでしょ…。』
返す言葉が出無かった。予想を遥かに越えていた。驚きで声も出なかった。
同い年で自分はシャンプーが今終わったところと言うのに、鷹柱 為心はカラーもパーマも終わり、カットに入っていると言う。きっとこのペースだと、神鳥 切が学園を卒業した時には鷹柱 為心はもうお客様に入る事が出来るスタイリストになっているだろう。
苦笑いしか出ない神鳥 切だった。
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