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「いったぁー。」
赤茶の髪色にゆるふわに巻いた鎖骨下までの髪、どこかの会社で事務でもしているのかと、思わせる様なセットアップのスーツ。そしてタイトなミニスカートまではいかないぐらいの短いスカートをはいた女性を倒してしまった。
「あ、すいませっ…」
神鳥 切が謝ろうとした時、目の前の光景に言葉が詰まってしまった。
「あ…ピンク…。」
須堂 恵が思わず口にしてしまった。
女性が倒れた時の体制が悪く、2人の角度から下着が見えてしまったのだ。
そしてその言葉を神鳥 切が発したと勘違いした女性は、顔を赤くし、起き上がり、恥ずかしいと言わんばかりに言葉を発していた。
「変態っ!」
その瞬間だった。
女性の右手が神鳥 切の左頬めがけ一寸の狂いもなく、まるで吸い込まれる様に綺麗に入った事により、辺り一面に気持ちいと言わんばかりの音が鳴り響く。
神鳥 切は唖然とする。
確かに悪い事をしたが言葉を口にしたのは俺じゃないと言いたかったのだが、その女性は余りにも怒っているのが解る顔でその場から立ち去った。
すると後ろでクスクスと笑い声が聞こえて…
「恵っ!絶対にお前のせいだ!」
再び須堂 恵を殴った…今度は遊びでは無く、強く。
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