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隣でバックをあさる女性から驚きの声が上がった。おそらく、筆記用具を忘れたのだろうとわかりやすい状態であった。神鳥 切はそれに気づき、何も言わず、女性をも見ず、スッと消しゴムとシャープペンシルを置いた。
テストが開始し、最初は使うのをためらっていたが、なくなくではあるものの使用していた。
テストが終わり一枚のメモ用紙が隣の席、女性から流れてきた。
覗き込むとそこに書いてあったのは…
『ありがと。ちょっと強く叩き過ぎたと思ってる。』
と書いてあった。
ごめんは無いのかとか、いろいろとツッコミを入れたくなる所も多かったのだがそこは伏せ、神鳥 切もメモを書いた。
『気にしないで。俺、神鳥 切。君は?』
『上条 灯。これからよろしく。』
神鳥 切は思う。
本当に上条 灯に設定が存在するのであればそれは…
「ツンデレだな…。」
「…今なんつった?」
「ごめんなさい。何も言ってません。大変申し訳ございませんでした。」
「ふんっ!」
最初の頃に比べればこれだけ仲が良くなったと言える。
事情も説明し、須藤 恵が言葉を発した事も理解してもらい、変態呼ばわりはされなくなったものの、ピンクの下着を見てしまった事に変わりはない。
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