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「おーい!切ー!」
突然遠くの左斜め後方の席から名前を呼ばれ、その声の主は須堂 恵なのがわかった。
「もう一人どうする?」
その一言に疑問を抱いた神鳥 切は主語がなくても須堂 恵が言わんしている事が分かってしまった。
「確かに、俺たちが求めるバトル祭には強力なスキルの持ち主が必要だな。だが俺はチームワークを考えると千場しか居ないと思う。」
「俺もそう思う。でも実はさぁ、隣のクラスに凄そうなのが居るんだよ。」
「お前がそこまで言うって事は結構できるんだな。でもそんな奴がいるなんて噂、聞いた事ないけど?」
「浦桐 啓多(ウラギリ ケイタ)って奴なんだけど髪長くて、ちょっと暗い奴…この間のカット授業でちょっと覗いた時、他の生徒はまだ切ってんのにアイツだけカットが終ってた。そうとう切るのが早いって事だ。」
「そんな奴がいるのか…隣のクラスと言えば千場も隣だろ?知ってるんじゃないのか?」
「そうだね!ゆくゆくの敵情視察も兼ねて放課後行ってみようか。」
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