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眉間にシワを寄せ、眼を細め、本当にめんどくさそうな顔をして神鳥 切は千場 流が話し終わる前に拒絶した。
学園を通い出した頃から2人はカットバトルで良く競い合っている。
今日まで12戦し、神鳥 切が7勝5敗、ここ最近の戦歴は3回に渡って連勝が続いている。
だからなのか千場 流は引っ切り無しに勝負を挑んで来ている。
「てめー切ッ!!逃げるなんて許さねぇぞ!!」
「逃げてない。お前がめんどくさいだけだ…。」
隣に居る須堂 恵が微笑ましい優しい笑みに俺は関係無いと書いてあるかの様な顔をしながら間に入ってきた。
「いいじゃん。バトルしてやんなよ。どうせ切は負ける気なんてないんだろ?」
「残念♪今日はちゃんと考えて来たんだよぉーん!」
右手をピースしながら笑みをこぼす千場 流。
その会話を聞いている神鳥 切は須堂 恵の言う通りだが、勝つ勝たないはどちらにしろ実際、結構な頻度で千場 流は勝負を仕掛けてくる為ここで勝負しておかないと明日も来るとそう思っていた。
「しゃーねぇーなー…やればいいんだろ…。」
諦めたような言葉を発するが、言葉を言い終えると、神鳥 切の目には闘志をむき出しにした鋭い眼つきへと変わった。
「やるからには負ける気はさらさらない。求める物は千場…お前を完膚無きまでに叩き潰す。」
「お!そう来なくっちゃ!じゃー早速やろう!」
「じゃー俺がタイム管理するよ!」
須堂 恵が頭に音符が付いているかのような楽しそうな顔でタイマーを持ってくる。
「2人とも準備はいい?」
ふと、神鳥 切が考え込む…。
『千場がどんなスタイルを考えて来たのか気になるが…作るスタイルは髪長めで王道で行ってみるか…。』
「俺はいつでもどうぞ。」
「こっちもいつでもカモン♪」
「じゃー…始めッ!!」
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