ご挨拶

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主人の唯ちゃんは至ってフツーの大学生である。顔もフツー、嘘、モサい。 特別目が大きい訳では無いのにカラコンもせず、化粧もせず、小遣いの大半をBOYズがLOVEする文献に費やしている。「車輪の下」などの名作も嗜むが、ベッドの上で「ぐふふ」とか言いながら読まれちゃ吾輩もヘルマン・ヘッセに土下座したい気分である。 その唯ちゃん、近頃様子がおかしい。最近少女漫画を読むのだ。そして厚かましい事に、ゆるふわお嬢さんの様な格好を目指し始めた。似合わないのに。 腐れた世界からシャバの世界に戻ろうとしているのだろう。吾輩興味を抱きストーキングする事にした。
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