はじまり

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gr998 そう言えば今日は俺が異世界で転生してから 七十年になるな 七十になったが、魔王も倒してないし成り上がりも してないがまぁいいか。 gr999 日が低い、もう一日が終わるようだ。 若い頃は一日一日が非常に長かったが、今は光のように過ぎていく。 過程で生じた事件はもう忘れてしまおう。 来ないだ小学校の友と久しぶりに話しをした。 無理して笑っていたが、皆親を亡くし友を亡くしている。私も親はもういないし妻も数年前に逝った だから場所を変えて、皆で泣いた。悲しい出来事を 思い出して泣いた、それから嬉しい事もね だけど私は泣けなかった、泣くわけいかないのだ。 何故なら私は生きねばならないから……… 生きねば…… ダメだ、もう限界の様だ gr1000 子供も孫もみんなみんな「ありがとう」としか言えないが………「ありがとう」 ああ日が沈んでいく 私はもう少し 眠る事にするか ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ ???00 ―おはようございまーす 懐かしい声だ………なんだ ―おっはようございまーーす!! ああもう…うるさい! 「うるさい!!!」 「あ、起きましたか」 目の前に居たのは転生前に会った女だった。それから俺の身体は転生前の身体か……… 「なに?また転生か?」 「いやいや違いますよ」 「あなたに小さな幸せ人生賞が贈られる事になったんでーす!」 「小さな幸せ人生賞?」 「あなたは異世界で沢山の家族が出来ました。お友達もたーくさん出来ました!そんな人に贈られる賞です!」 女は手を後ろに組み、にこにこ笑った 「じゃ、行きましょう!式はあっちです!」 「あっ!ちょっと!引っ張らないで!あとそんな賞要らないからー!あー!」
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