診断が下りた日

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なんだか不自然な返事だったかもしれない。 とくだん取り繕う意図はなかったが、 私の声にもいくらか力が入っていた気がする。 でも、その時は落ち込むというより、ホッとした気持ちが大きかった。 今までときどき、あるいはところどころ、 「どうしてこうなっちゃうのかな」と思っていた夫の「分かりにくい面」について、 瞬間、ベールがフッとはぎ取られたようだった。 一方で、その診断の重みをどう捉えるべきなのか、分からない。 清々しいような、足元がふわふわ落ち着かないような、不思議な感覚に陥った。
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