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この言葉で状況を把握したのか、小林くんがあたしを見て「なるほど」と口パクした。
そしてあろうことか、大声で悠也を呼び始めた。
「悠也~! まだかよ~!」
小林くんの呼び声により、こちらに人がいる事に気付いただろう。
あたしは、突然何で呼び出すの!?と目をまん丸くして固まっていたけれど。
教室から廊下へと足音が近づき、「悪い、今行くー」と答える悠也の声が先程より近い場所から聞こえるのが分かる。
そして、ガラッと扉を開けて出てきたのは、
やはり間違いなく悠也だった。
イケメン枠…?
といまだに信じられない顔でジロジロと悠也を眺めてしまった。
そんなあたしとバッチリ目が合うと、思いっきり悠也の眉間に皺が寄る。
「何で小林といんの」
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