君のとなりはあたしだけ!

6/16
前へ
/16ページ
次へ
この言葉で状況を把握したのか、小林くんがあたしを見て「なるほど」と口パクした。 そしてあろうことか、大声で悠也を呼び始めた。 「悠也~! まだかよ~!」 小林くんの呼び声により、こちらに人がいる事に気付いただろう。 あたしは、突然何で呼び出すの!?と目をまん丸くして固まっていたけれど。 教室から廊下へと足音が近づき、「悪い、今行くー」と答える悠也の声が先程より近い場所から聞こえるのが分かる。 そして、ガラッと扉を開けて出てきたのは、 やはり間違いなく悠也だった。 イケメン枠…? といまだに信じられない顔でジロジロと悠也を眺めてしまった。 そんなあたしとバッチリ目が合うと、思いっきり悠也の眉間に皺が寄る。 「何で小林(コバ)といんの」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加