34人が本棚に入れています
本棚に追加
落ち込んでいる時、必ず何か食べて帰ろうかって言ってくれること。
勉強している時は一生懸命。
だけどそれが終わるとちょっと甘えてくるの。
いつでもカッコよくて、何かあったらすぐに飛んできてくれる。
そんなところも、大好きで、彼といると本当に幸せだったことを思い出してしまった。
私はこぼれおちる涙を拭ってぎゅっと耐えた。
涙が引く頃には、卒業式は終わっていた。
先生の話を聞いて、プレゼントをしたり、写真を撮ったりしているとその後は解散になった。
ひとり教室に残る。
ふと窓から外を眺めていると男子がサッカーやっている姿が見える。
もちろんそこには春人の姿もあった。
ぼーっと見つめていると思いだす。
彼を同じように見ていたあの頃を。
あの時は目が合って……。
最初のコメントを投稿しよう!