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小さくため息をついてイスに座り、次の授業の準備をすると昼休みが終わって帰ってきた工籐が席に座った。
ちなみに私の隣だ。
「お前さっき俺の事、見てたろ?」
ドキッと胸が音を立てる。
まさかそんなこと言われると思わなくて私は目を見開いた。
「正解?」
「変なこと言わないで」
「絶対俺の事、カッコイイって思ってたろ」
「そんな事、思うわけないでしょ」
工藤と私はいつも言い合いばっかりしてる関係だ。
工藤の前での私が一番可愛くないと思う。
「じゃあ窓からだれ見てたんだよ」
「由井くん」
「…………」
本当は違うけど。
由井くん、工藤に負けじとモテるから名前を使わせてもらった。ごめん由井くん。
「可愛くねぇの」
工藤がつぶやいた言葉に知ってるし、って心の中で言ってやった。
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