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次の日。
また工藤は昼休みに友達とサッカーをしていた。
工藤の姿を目で追って、ああやっぱりサッカー上手いなって思って、それからシュート決めた時の笑顔がカッコイイなって……あれ、おかしい。
私、何思ってるんだろう。
ぼーっと彼を見つめていたら。
――パチ。
また昨日と同じように目が合った。
今度は窓の側に私しかいない。
ドキンドキンと心臓が強く音を立てる。
何、これ……別に私、工藤のこと好きじゃないのにヘンなの。
チャイムが鳴ると、工藤が戻って来た。
先生が入ってきて授業が始まる。
次の授業は数学だ。
授業が始まってしばらく経ち、うとうとし出した頃突然、私の机に折りたたまれた紙が転がってきた。
その紙を広げてみると文字が書かれている。
【今日もまた由井のこと見てたの?】
工藤からだった。
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