怖い猫

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「フシャーッ!」 チビが殺し屋を威嚇した。 ゴルゴは威嚇を気に留めず チビのニオイを嗅ぎまくっている。 あまりにチビが無礼なので 誰かがミカンのネットに入れ 袋の口を縛った事があった。 罵詈雑言を猫語でわめき散らすチビ。 そこへ音も無く近付く殺し屋。 息を飲む家族……。 するとゴルゴはネットに顔を近付け 結び目を口で緩め始めたではないか! ゴルゴはチビを難なく救出した。 そのゴルゴに対し 振り向きざまにチビは猫パンチした。 それでもゴルゴは動じない。 猫には優しい殺し屋だった。 ある朝、目が覚めると 目の前がぼんやり灰色だった。 寝ぼけながら目を凝らして見てみると 殺し屋が私と同じ枕に頭を乗せて 腕の中で寝ていた。 酔っ払って朝目が覚めると 隣に知らないイケメンが……的な 甘いシュチュエーション? 目が合った瞬間、鼻をガブッと噛まれた。 鼻に余分な穴が開く…… そんな事はよくあった。 自分から勝手に人のベッド 入って来たんだろー! 何でだよ! 人間には優しくない殺し屋だった。
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