告白

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「何年か前に好きな女が出来て、今みたいに告ったら……同じことを言われた」 嶋先生は、掌で額を抑えた。 「歯医者のにおいが嫌だってさ」 「あ……」 ーーーどうしよう、前にも言われたの? 嘘でしょう? やだっ、嶋先生落ち込んでる。なんとか励まさないと。 「えっと、たまたま、その人と私がそうだっただけで。嶋先生ってイケメンだし歯医者のにおいが好きな人なんかいくらでもいますよ」 私は、そっと丸くなってしまった嶋先生の肩に手を置いた。 すると、私の手の上に 「……ありがとう。朝倉さん、励ましてくれて」と言って嶋先生の手が静かに置かれた。 嶋先生の指に少し握られた私の指先。 そんな些細な事に反応して、かあっと熱くなってしまう体に自分でも恥ずかしくなっていた。
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