ときめきは止まりません

11/36
前へ
/256ページ
次へ
「チラシ? これ、今朝もらったの? それとも昨日?」 「昨日です」 「え?、駅通ったけど貰わなかったな」 顎に人差し指をあて昨日の駅前を思い出そうとしていた。 「でしょうねえ」 「何? でしょうねえって」 「いぇ、チラシくばりの人は若い人にしか配ら… いてっ! 何ですか、由里子先輩」 思い切りムカついたから、立ち上がりファイルで七恵の頭を叩いた。 私に叩かれた頭を押さえて、頬を膨らませ立ち上がる七恵。 顔を付き合わせ、にらみ合う私達の所へ小柄な男が慌てて走ってきた。
/256ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3205人が本棚に入れています
本棚に追加