ときめきは止まりません

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「きみたちっ、頼むよ。毎日、毎日さーあ……座って仕事出来ないのかな?」 なだめるように間に入る総務課長。 うだつの上がらない総務課長は、あえて視界から外しておいた。 「あんたね、どこの世界に歯医者のチラシを若い人だけ限定に配るバカがいるのよ。若い人だけに配るチラシは一般向けじゃ無いやつだけでしょうが!」 「え、ありえませんよ。歯科医院だって出来るだけ若い人が来た方がいいと思ってますよ」 「はあ? そんなんじゃ経営が成り立たないわよ。もっと考えて発言しなさいよ」 「その言葉、そっくりそのままお返しします」 睨み合い火花を散らす七恵と私。 「と!ともかく…」と間に入っていた課長。 課長は仲裁に入りながら鼻をつまんでいた。
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