昼でも夜でも構いません

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「歯肉は、淡いピンク色。歯と歯の間にある歯肉の形は三角で出血もない。朝倉さんは実に綺麗で健康な歯茎をしている」 嶋先生がやっと、私の口元から指を離してくれた。 「はあ、そうですか。どうも」 運転席にきちんと座りなおした嶋先生は大きく息を吸い込んだ。それから、私の方へ顔を向けてくる。 切なそうな、それでいて何か意を決したような瞳をしていた。 「はっきり言うと……好きなんだ。朝倉さん」 「は…? あの、えっ?」 ーーー告白? えっ、だってまだ会ったばかりだし。早くない? って言うかマジで? 瞬きを何度もしてみた。目の前の嶋先生は、私の前から消えてなくなることもなければ視線を逸らしもせずに私を見ていた。
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