胸キュンは止まりません!

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胸キュンは止まりません!

★胸キュンは、止まりません! 三宅さんが指定したお店は、繁華街から離れた高台にあった。 ほんのりと温かく光るライトに照らさし出された建物。まるで、絵本の挿し絵に見かけたような煙突のある北欧風の家だった。 曲線のカーブが素敵な門周り。門から玄関までは、数段の階段を上がる。重厚な木製の扉を押して入ると、すぐに「こんばんは、いらっしゃいませ」と声がかけられた。柔らかい感じのする女の店員さんだ。 「あの、待ち合わせでして……」 「朝倉さん、こっち!」 声がした方を見ると、奥のテーブル席に座っていた三宅さんが手招きする。 「あ、どうも遅くなりまして……」 いそいそと三宅さんのいるテーブルに向かった。 「ううん、大丈夫だった? ここすぐにわかった?」 三宅さんの向かい側に背筋を正して座る。 「はい、とっても素敵なお店ですね」 外観も北欧風で素敵な作りだが、中も白い塗り壁に高めの天井、全体に木材を取り入れた温かみのある店内は、素敵過ぎて嫌でもテンションが高まってきていた。
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