告白

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告白

★告白? 「えっ?」 瞬きもしない嶋先生の眼差しは痛いほど私にまっすぐ向けられている。 ーーー本当? これって。でもねぇ、嶋先生のこと何も知らないし。イケメンな歯医者だって事しか知らない。それに、重大な問題がある。嘘つきってことだ。 「あの、嶋先生。……大変、申し訳ないんですが、私、嘘つく人は信用出来ないので」 「朝倉さんと関わりたいから、無理についた嘘でも許せない?」 「あ、それは……」 嶋先生の瞳に吸い込まれてしまいそうな安い自分の体に力を入れ、何とか踏みとどまらせていた。 ーーー何よ。イケメンってズルい。ここぞって言う時には、いくつものキメ顔を持っているんだから。 「朝倉さんは、歯医者は嫌い?」 「どちらかと言うと、あまり好きでは無いかも」 「それは歯科医院が嫌いって事? それとも歯科医師が嫌い?」 「歯の治療は大嫌いです。だから、歯磨きは念入りにしてるつもりです。なのに虫歯になったりして……ダメなんですよねー……そのぅ」 私は、ちらっと嶋先生を見た。
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