どうでもいい出来事

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散歩中の人たちは怪訝な目で見ながら、大回りで通り過ぎている。 外に出たわたしを見て、Wが言った。 「寿司だ!食うか?」 だから、刺身だってば...... って言うか、生魚の切り刻み? わたしは丁重にお断りして、さっさとその場を立ち去った。 互いに仲間として分かり合うどころか、彼らの行動は理解不可能だし、分かりたくもない。 これでは地域の住民からも、白い目で見られるではないか。 わたしもあの仲間の一員なのだと思うと、なんだかとても虚しくなった。
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