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流し続けて水がなくなったら、彼女の滞在中に水がないので、顔は洗えないだの、手も洗えないだのということになる。
いつも、2月は川の流れが早く、わたしたちは水の補給とトイレの汲み取りに行けないままでいたのだ。
でも、考えてみたら、せっかくお土産をたくさん持って訪ねてくれたのに、水は思うように使えない。ヒーターも弱いので寒い。
ボートは揺れるし、外では男たちが騒いでいる。
なんて酷いおもてなしだろう......
しかも、彼女が寒がっているので、夜にヒーターの温度を上げたら、ガスが切れてしまった。
ガスはボンベごとマリーナか、ガス屋に持って行って交換しなければ行けないので、ボートで行くか、車で運ばないと重くてムリだ。
結局、彼女は寒いまま朝を迎えなければならなかった。
今でも彼女は、骨の芯まで寒いと思ったのは、産まれて初めてだと笑う......ごめんね、本当に......
こんなんでは、友人はもう二度と遊びに来てくれない。
せっかくのイギリスでのボート生活が、酷い思い出で終わってしまっては悲しい。
それでも翌朝、旦那は張り切って友人に、イギリスの伝統的な朝食を用意してくれた。
トーストにソーセージ、ベーコン、目玉焼き、そしてベークドビーンズ ( インゲン豆のトマト煮 )
友人はとても喜んでくれた。
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