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「へー。
人間と何ら変わりはないじゃん。
人間ってのはやっぱり弱い生き物なんだろうか...?
て事は俺の場合ロトスといるために人間やめちゃったんだと思ったけど、人間なのには変わりはないんだな。
寿命が半端なく長くて、魔力多い人達が魔国に集まっているんだな。
その中でも最も優秀なやつが魔王にされるのか。
ここにそういう人達が来るって事はやっぱり魔族の寿命は長そうだな。どうでもいいが。
あと何年生きるのか寿命なんて聞いてないから知らないけど、これからよろしくロトス。」
膝の上に座らせられていたが居心地が良く無意識につい胸に顔を埋め擦り寄ってしまっていた。
数分経ってから気づいたがロトスも微笑んでいるし、俺もお気に入りになったのでしばらくこのままでいようと思う。
トントンとノックが聞こえ、お気に入りのロトスの膝の上でふわぁーとしていたユキネは少し顔を出し扉を見つめた。
ロトスがのろーっと動くユキネを見ながら入れと声をかける。
小さい音をたて扉が開き銀長髪の背がすらっと高い美丈夫が入ってくる。
「イケメン。
めっちゃイケメン。
俺こっちに来てからイケメンしか見てねぇーな」
「いけめん?何だそれは。」
「うーん。
格好良いとか、男前とか、美青年、美少年、美丈夫、まあとにかく顔や行動が格好良い時に俺の世界で使っていた言葉。」
それを聞き首を傾げ、ロトスはなにか聞こうとしたのか口を開いたが、それより先に銀長髪の男が話に割って入ってくる。
「ロトス様。
おはようございます。
起きたのは誠に嬉しいことではありますが、そちらのロトス様の膝の上に座ってロトス様が大事そうに抱えている男はどなたですか?」
そう言われロトスはギュッと抱えユキネの頭をなでなでしながら答える。
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