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「なぜそんなに詳しいのか気になるが...。」
ハールがささっと言いたい事だけ言い帰っていいですか?と笑顔で訴えてくる。
それに気づいていながらも質問しようとするが、うるさいです。サボり魔王。と胡散臭い笑顔でつい止まる。
「い、いや。何でもない。
同盟国や、認識を正しく持っている国は多いとしても少なからずあの国のように魔国を敵とみなして責めてくるのならば、やはりこちらも敵と判断しなければならない。
今回はあの国が勇者召喚をすると言う。
事前に防ぐ事は出来ないにしろ、国・国王は無理にしろ勇者の弱点くらいは見つけてこようと思う。
と言うのは所詮俺の嫁と青春してくる事に対しての言い訳なのだが、情報はそちらに送ろう。
負担をかけてしまうがよろしく頼む。」
「私は別にその事にも怒っていないし、ロトス様の事が嫌いなわけではありませんよ。
寧ろお二人が幸せになる事がとても嬉しく思っております。
私はただロトス様の目覚めが遅かった事には不満はありますが、私はロトス様に使える身。
私の事をしっかり従者兼宰相としてお使い下さい。」
無表情と愛想笑な表情がほころびふわっとお辞儀をする。
ロトス様に忠誠を誓っている身なのだとお辞儀する姿が綺麗で思わず息を呑む。
「ああ、わかっている。
きっと学校に行ってもそこそこには頼み事をするだろう。
では頼もうか、入学試験は何時から何時までだ?」
「はい。
今からですとお昼後になりますね。
ユキネ様の服を着替えてからあの国の王都を散策しながら会場に向かわれてはどうですか?
ロトス様も服を変えたほうがいいと思いますね。
お二方の服のご用意はメイドいたしますので。」
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