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士官用カフェのドアが開いて、サイコとマルミがやってきた。サイコの背筋はぴしりと伸びている。ショートボブの髪がまた短くなったようだ。
「また男同士で集まって下ネタか。よく遺伝子採取のような医療行為で、そんなに下品に盛りあがれるものだな。男というのは、まったく度しがたい」
マルミが両手をあわせていった。
「ごめんね、サイコちゃん、お父さまからお小言をもらったばかりで」
「そんなことは関係ない。度しがたいから、度しがたいといってるだけだ」
最後が腕組みをして、タツオたちがだらけて座るテーブルの横に立っていた。なぜ自分ばかり鉄も溶かしそうな目でにらみつけてくるのだろうか。
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